デマまとめを今書いている(まだ下書き)のですが、1つ1つの回答は短く簡潔にしたいので、長くなる場合は個別記事でまとめるという方法をとろうかと思っています。
ということで、ここではノネコは3,000匹居ないよという話をまとめます。
奄美大島にノネコは3,000匹いない
奄美大島自体にノネコは3,000匹居ません。
ノネコ管理計画が実施されている奄美大島にノネコは3,000匹いません。
管理計画書にも推定600~1,200頭の記載があります
ノネコが3000匹いて殺処分計画が行われるというデマが良く飛び交いますが、管理計画にはノネコは推定600~1,200頭と記載があります。
2-2.奄美大島におけるノネコの生息状況
マングースや在来種のモニタリングのために森林内に設置された多数のセンサーカメラでは、ネコも撮影されている。2011年から2014年に撮影されたネコの画像を解析した結果、奄美大島の森林内に広くノネコが分布することが確認され、その頭数は約 600~1,200 頭と推定された(環境省那覇自然環境事務所 2015)。
推定600~1,200頭、これを3,000匹と誤解するのは無理がありますが、何故か誤解されたようですね。
推定が600~1,200頭なので、もし捕獲された全てのノネコが殺処分されたとしても3,000匹にのぼることはないでしょう。
また、2018年から開始されたノネコ管理計画ですが、現在まで殺処分されたノネコはいません。
何故ノネコが3,000匹居ると誤解されたのか?
開始当初、ノネコの捕獲目標数は月30匹、計270匹または年300~360匹との発表がありました。
(開始当初、というのが重要です)
2018年度は月間30匹、計270匹の捕獲を計画している。
事業開始当初は全域で捕獲した場合の目標数を月30匹、年300~360匹としていたが、工程表に具体的な捕獲数は盛り込まなかった。
これをどうしてか年間300匹×10年(ノネコ管理計画は10年計画)と計算し、3,000匹の計画だと主張しているようですね。
そのため3,000匹!との主張が未だにやみませんが、上にも書いたように3,000匹そもそもいないので3,000匹は誤解ですし、公的資料にも3,000匹との記載はなく、月間30匹、計270または年300~360匹というのはあくまでも計画当初の目標捕獲数です。
現在は目標捕獲数を設定していません(そもそも計画に具体的な捕獲数は設定されていない)ので、
「年300匹と設定されているのだから3,000匹殺処分されるんだ!」←されていない
というのは早とちりですね。
おっちょこちょいさんなんだから~。
ノネコが山で増えたら捕獲数が3,000匹になるかもしれないじゃないか!と言われたこともありますが
増えればそりゃそうだなあ、とは思いますがマングース防除事業の捕獲数推移を見ると、年々減っているんですよね。
なので、計画を途中で放置したり街や集落でのTNR(ノネコ発生源対策)をやめたり、突然みんな放し飼い自由猫ばんざーいみたいにしない限りは問題ないのではないでしょうか。
ここは終わってみない事にはという点ではありますが、それでも「ノネコ3,000匹殺処分計画!」と煽るための根拠としては薄いんじゃないかな、ちょっといい加減じゃないかなと思ってしまいますね。
とりあえずノネコは推定600~1,200匹なので、そこんとこよろしくお願いします。
まとめ
何度も何度も説明したことではありますが、しかしまとめました。
3,000匹って聞くと「ああ、またかあ」と思うまでになってしまいましたが、できるだけ穏やかに訂正できたらと思います。
めちゃくちゃ私事ですが、絶体絶命都市実況動画を観ている影響で「オーーーーイ!ノネコは3,000匹もいないぞオーーーーーーイ!」というのにちょっとハマってます。(1回しか実際は使っていませんが、心の中でちょいちょいオーーーイ!と叫んでいます)
遠くにいる人への呼びかけとしてオーーーイは中々良いですね。
ではまた。
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