知りたい事 | クジラはうんこからプラスチックを排泄できるのか |
調べた結果 | マイクロプラスチックなら排泄されていそうだが、よくわからんかった プラスチックを食べているのは確実 |
ふと、鯨はプラスチックごみを食べてもうんことして排出しているのか気になったので調べます。
気になった経緯はTwitterで立ち泳ぎご飯を獲得鯨が話題になったんですけど、口を見てその大きさに「お~」と思ったからです。
↑実際話題になったのはこの映像じゃなかったんですけど、検索して引っかかったのがこれだったのでこちらを例として挙げておきます。
んでまあ、これ見て思ったんですけど、こんなに大きなお口なら鯨さん、プラゴミも入っちゃってますよねと。
でも鯨はでかいので、うんこから出てくるのかな……?と。
そうなのかな?わかんないな、と思ったので調べる次第です。
鯨のうんこ
調べてみると、鯨は体調4m以上で鯨の仲間入りするそうで、シロナガスクジラなんかは25以上もあるのだそう。
やばいですね。でかい。
そんでシロナガスクジラが世界で一番大きいのだと。
わー。
んじゃあ、うんこもやっぱり大きいですよね?
鯨のうんこは海に散らばる
鯨の大きさなんかは検索するとすぐ出てきたのですが、鯨のうんこは気にする人があまりいないらしく、すぐには出てきませんでした。
でも面白い記事はヒットしました↓
シロナガスクジラのうんこの匂いをかいでみた!|oceand
2014年の記事で、シロナガスクジラがうんこしている様子が画像で紹介されています。
意外と……小さい……というか、塊感があまりなく、すぐに溶けてしまうようですね。
ふーん、しかも臭いのか。
海に溶けてしまうなら、確かに大きさはこれくらい!なんてわかりようもないですよね。
細かくないと排出できない可能性?いや、そんなことはないだろうけれども、この画像だとプラゴミ出しているかわからないですね。(そりゃそうか)
プラゴミは鯨の体の中にも
まず鯨はプラゴミを体内に入れてしまうのか、についてから。
🔎【くじら プラスチックゴミ】
で検索したらすぐ出てきました。
クジラの胃の中には「大量のプラスチック袋」や米袋16枚などが入っていたという。
英スコットランドの砂浜で10歳のクジラの死体が見つかった。解剖して胃から出てきたのは、なんと100キロものプラスチックなどのごみの塊だった。
食べているのは間違いないみたいですね。
記事の中にこんな話も↓
胃がプラスチックでいっぱいの他の種類のクジラが見つかっていないのは、なぜ?
ザトウクジラやシロナガスクジラなどのヒゲクジラは、天然の食物フィルターを持っている。歯の代わりに生えているブラシのようなヒゲと狭い喉が、主食のオキアミよりだいぶ大きいものをこしとり、飲み込むのを防いでいるのだ。これは、胃がごみでいっぱいのヒゲクジラが打ち上がらない理由の一部を説明している。だが一方で、サボカ氏の研究チームは現在、より小さなプラスチック粒子がヒゲを通り抜けることがあるのかどうか、あるならばどれほどの量なのかを研究している。「答えの出ていない疑問はとても多いのです」と同氏は言う。
ふむふむ。
オキアミってなんだろと思ったらエビですね。
小さいエビ。
ご存知の方も多いと思いますが、クジラはあの大きな体で、とても小さい「オキアミ」を食べます。そうは言っても、あの体の大きさでなぜオキアミを餌に選んだのか、不思議な気がしますよね。オキアミの1匹1匹は小さいですが、群れを成して泳ぐと膨大な数になります。とはいえ、小さい魚では効率も限られてしまいますが、クジラの口を見るとどうでしょう? まるでブルドーザーのように、大量のオキアミを一気に食べることができます。
その小さいエビよりも大きいのは体に入れないぞ!という強い意思が体の機能に宿っているわけですね。
ならプラゴミといっても小さい細かくなったものしか入らないのかな。
いや、でもまって。
ニュースに上がっているプラゴミが見つかった鯨はアカボウクジラ、マッコウクジラなのでヒゲクジラとは違ってこせないのかもしれませんね?
現に米袋なども体内に入っちゃっているようですし……。
それぞれが何を食べているか調べてもよくわからなかったのだけれど、やっぱり種類によって餌が違うので体の機能も違うのでしょう。
海域によってクジラのエサは違う
種類によって異なるエサを食べるクジラたちは、こんな場所でエサを確保しています。
1 南極海
南極の海は、とても冷たく栄養豊富なのでオキアミが大量に発生します。シロナガスクジラ、ザトウクジラ、ナガスクジラやクロミンククジラは、南極の夏にエサを食べに集まり、南極海で一番とりやすいオキアミを主なエサとしています。2 北西太平洋
日本の太平洋側の海は、とても栄養豊富な海域で、たくさんの魚がいます。ミンククジラ、イワシクジラ、ニタリクジラなどが、イワシやカタクチイワシ、イカ、サンマ、スケトウダラなどのエサを求めて、南から北へ移動します。
スケトウダラ(最大90cm)など食べるのであればやはりプラゴミ、体に溜めちゃうクジラも出てきますよね。
うーん、うんことして排出されるのでしょうか……。
くじらのうんこにプラスチックは含まれているのか?
クジラがプラスチックを食べ、それらを排泄しているかは調べてもよくわかりませんでした。
が、マイクロプラスチックは人の排泄物からも見つかっているので、クジラも小さいマイクロプラスチックなどならば排泄しているのではないでしょうか。(安易な予想ですが)
くじらではないですが亀がプラスチックを排泄した記事は見つけました。
保護されたアオウミガメは体重が標準以下であったため、獣医によって血液検査が行われた。検査では特に異常が見つからなかったが、数時間後にカメは総排泄孔から茶色に変色したプラスチックを排泄した。
運がよければ排泄されるんかなあ……。
大きなものはくじらでも排泄できない可能性
解剖の結果、胃の中からは80枚のレジ袋など、8キロ近いプラスチックごみが出てきた。これが胃に詰まり、エサを食べられなかったとみられる。
死因は腹部の感染症である腹膜炎と診断された。飲み込んだごみを消化できず、消化器が破裂したと思われる。
Lislevand博士は、クジラの腸はおそらくプラスチックの蓄積によって塞がれ、激しい痛みを引き起こしていると述べました。
引用:クジラは胃の中に30個以上のビニール袋を持って死んでいるのが発見されました–そして専門家はそれが「驚くべきことではない」と言います|mailonline
※こちらの引用はブラウザの自動翻訳機能で翻訳されたものをそのまま引用しています
プラゴミにより亀などは餓死しない!プラゴミは死因にならないという声もたまに聞きますが、鯨についてはあまり聞かないですね。
大きな体だから、プラスチックを溜め込んでも問題ないと思われているのかな?(そもそも食べているとは知られていないのだろうか/いや、そんなことはないよね?)
私の想像ではくじらはでかいし、ビニール袋くらいならスポポーン!と出しちゃうのかなあと思っていたんですけれども、そうでもなさそうです。
実際のところはどうなのかまだ勉強不足でわからないのですが、プラゴミにより餓死したという記事が結構多くあるので、プラゴミは排泄できてもするまでに時間がかかり胃にもとどまる時間が長そうですね。
それにうまいこと排泄できても、また飲み込めば胃がプラゴミでパンパンになり、お腹がすいているのに食べられない状態が続くわけですから排泄できたとてまた食べてしまえば意味がないですよね……。(排泄できても体に入ったら悪いかんじになるみたいな話も検索したら見かけたんで、体に入れること自体が×)
まとめ
くじらがプラスチックを食べているのはわかりましたが、排泄できているのかまではわかりませんでした。
大きなくじらの腸をするんとプラゴミが行くのを想像していたけれど、水も吸わないプラゴミが大量に押し寄せてきた腸は大変でしょうね。
出したいのに出ない。
つらいですね。
人も便秘で死ぬことがありますから、鯨が腸にプラゴミを詰まらせて死ぬのもあり得る話です。
レジ袋が有料化になって今も結構意見が交わされているのを見たりするんですけど、なんでレジ袋が有料にー!の前にこういう、プラゴミを食べちゃう生き物のことも……考えたいよなあ……と調べながら思いました。
ゴミはゴミ箱。
これをただ守るだけでも海のゴミは減らせますから、ゴミをゴミ箱に捨てる能力、身に着けていきたいですね。