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奄美大島における生態系保全のための ノネコ管理計画

ノネコ管理計画を読み解こう2.「2.現状と課題」

この記事はノネコ管理計画を読み解こう1.「表紙」「1.はじめに」の続きです!

前回はまさかの「1.はじめに」で終わるとは私自身思っても見ませんでした。

本編に入らず、あらすじで終わった気分でした\(^o^)/(笑)

2年経った計画で今更まとめたのは遅すぎたよなと想いながらでしたが、中々好評だったので安心しました。

というわけで続きまとめていきます♪

シロ
ごめんなさい!すごく長くなっています!分けようかと思ったんですけど、分けない方がわかりやすいと判断してそのままです;;

>>ノネコ管理計画をまず読みたい方はコチラからどうぞ

 

ノネコ管理計画

2.現状と課題

今回のは本当に長いので、私がスマホでパシャった画像を目を休め(?)にたまに入れていきたいと思います。

とはいえ奄美は今梅雨で天気がそこまでよくないんですよね!

なので曇りの日に撮ったもの多めです!絶景は夏とかに撮ってくるからまってて!

2-1.ネコの生態

リビアヤマネコを祖先とし、農耕の発達とともに穀物を荒らすネズミを捕まえる益獣として飼い慣らされて誕生したイエネコ(Driscoll et al. 2007)は、一般にネコと称される。人から与えられた餌を食べるが、本来狩猟能力が高く、屋外にいる個体は、人から意図的又は非意図的に与えられた餌以外に、小型哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、昆虫類なども食べ、また、食べる目的以外でも動物を襲う習性がある。繁殖力も高く、生後4~12 ヶ月で繁殖可能となり、一度の出産数は4~8頭、母体の栄養状態がよければ年に2~4回出産する(環境省 2011)。

ここにはネコがどのような生態であるかが書かれていますね。

猫はネズミを捕まえる益獣

リビアヤマネコを祖先とし、農耕の発達とともに穀物を荒らすネズミを捕まえる益獣として飼い慣らされて誕生したイエネコ(Driscoll et al. 2007)は、一般にネコと称される。

リビアヤマネコルーツのイエネコは益獣としての歴史があることが書かれていますね!

よくツイッターでも「ネコはネズミを捕ってくれる益獣!だからノネコ管理計画は横暴」というような話が出てきますが、しかしここに書いてあるように、ノネコ管理計画は猫が益獣である歴史を否定していないばかりか、ちゃんと明記されています。

つまりノネコ管理計画は益獣の歴史があることを了解したうえでの計画なんですよね。

猫は狩りの能力が高いすごい生き物!

人から与えられた餌を食べるが、本来狩猟能力が高く、屋外にいる個体は、人から意図的又は非意図的に与えられた餌以外に、小型哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、昆虫類なども食べ、また、食べる目的以外でも動物を襲う習性がある。

猫はネズミを狩る益獣である歴史の後に、猫のハンター能力について書かれています。

猫は人からもご飯もらうけど、外にいる猫だと小型哺乳類や鳥類、爬虫類、両生類、昆虫類なども食べるし、食べる以外で動物を狩ることもある、そういう習性があるよという話ですね!

食べる意外というのは例えば、遊びのために捕殺してしまうというやつですね。

家で飼われている猫さんもご飯を食べるほかに猫じゃらしや玩具などで食べる目的でない疑似狩りをするじゃないですか。

狩りごっこは猫共通のことですから、家で飼われないままの猫は遊んでくれる主もいませんし、外にいる生きものを食べる以外の目的で狩るのも想像の範囲内なのではないでしょうか。

実際に猫は狩りをするの?

これについては、「うそだ~猫がうさぎなんて狩れるわけがない」という意見も目にしますが、「放し飼いの飼い猫、野生生物に深刻な被害 世界6カ国で行動調査|CNN」の記事によると↓

南オーストラリアに生息するフクロギツネや、北米に生息する絶滅危惧種のげっ歯類やウサギの仲間が放し飼いの猫のリスクにさらされていることも分かった。

ウサギばかりだけではなくフクロギツネも狩れるのが猫なんですよね!(検索したところ47cmくらいの生き物)

この記事に書かれている調査では、放し飼いされている食べ物の心配のない余裕のある猫でさえこのように狩っているということがわかっているんですよね。

猫は優秀なハンター!」

うさぎを狩れるわけがないという方は猫を過小評価しすぎですよ!

優秀なハンターである点、これはいくら否定しても事実でしかないので認めてあげてください。

(※猫が優秀なハンターであることは事実ですが、ハンターであること=悪い事ではありません。ハンターの一面だって猫の良さです。ただそれが場合によっては問題になるという話なんです。)

猫は繁殖力も高い!

繁殖力も高く、生後4~12 ヶ月で繁殖可能となり、一度の出産数は4~8頭、母体の栄養状態がよければ年に2~4回出産する(環境省 2011)。

ここには猫の繁殖力について書かれています。

猫は生後4か月から12カ月で繁殖可能で、一度に4~8頭産み、更には年に2~4回出産すると!

これは環境省のパンフレット「もっと飼いたい?」にも記載されている事実ですね。

もっと飼いたい?」には↓のようなわかりやすい絵が載っています。

環境省パンフレット「もっと飼いたい?」より

猫は益獣でもあるけどハンターでもあり、繁殖力も高い……順調に増えていくとどうなってしまうか、想像してみましょう。

2-2.奄美大島におけるノネコの生息状況

マングースや在来種のモニタリングのために森林内に設置された多数のセンサーカメラでは、ネコも撮影されている。2011年から2014年に撮影されたネコの画像を解析した結果、奄美大島の森林内に広くノネコが分布することが確認され、その頭数は約 600~1,200 頭と推定された(環境省那覇自然環境事務所 2015)。

また、このセンサーカメラに母ネコと生後2ヶ月程度と見られる子ネコ3頭が撮影され、更にその約4ヶ月後にその子ネコのうち 1 頭が再び撮影された事例等も確認されており、ノネコは森林内で繁殖し成長していると考えられる(環境省那覇自然環境事務所 2015)。今後も森林内での繁殖や周辺地域からの流入により個体数が増加すると懸念される。

2-2では奄美大島にいるノネコの生息状況について話されています。

ノネコとは山で自活している猫のことですね。

ノネコとは

ノネコとは、野生化したネコのこと。元々はペットだったネコたちです。

引用:希少種とノネコ・ノラネコ|環境省

奄美のノネコは推定600~1,200頭

マングースや在来種のモニタリングのために森林内に設置された多数のセンサーカメラでは、ネコも撮影されている。2011年から2014年に撮影されたネコの画像を解析した結果、奄美大島の森林内に広くノネコが分布することが確認され、その頭数は約 600~1,200 頭と推定された(環境省那覇自然環境事務所 2015)。

はい!ココとっても重要ですよ!

よく「3,000匹殺処分計画ダー!」などと言われていますが、ノネコ管理計画にははっきりと「2011年から2014年に撮影されたネコの画像を解析したら約600~1,200頭だと推定されたよ!」と書いてあります。

つまり、3,000匹殺処分計画だと騒ぐと、もれなく10ページしかない計画書も読んでないのかってことになるわけですね。

様々なメディアで「3,000匹殺処分計画ダー」と騒がれていますから、読んだ人によっては「なんだと?!」って気持ちになるのは仕方ないんですけど、3,000匹なんてそもそも推定数でもないので惑わされないようにしたいですね。

ノネコが奄美の山で繁殖している可能性がある

また、このセンサーカメラに母ネコと生後2ヶ月程度と見られる子ネコ3頭が撮影され、更にその約4ヶ月後にその子ネコのうち 1 頭が再び撮影された事例等も確認されており、ノネコは森林内で繁殖し成長していると考えられる(環境省那覇自然環境事務所 2015)。今後も森林内での繁殖や周辺地域からの流入により個体数が増加すると懸念される。

母猫と生後2カ月ほどの子猫3頭がセンサーカメラで撮影され、さらに4カ月後に子猫のうちの1頭がまた撮影されたことがあると書かれています。

猫は生後3ヶ月くらいで親離れの時期がくるとのことなので、生後2カ月ほどの子猫3頭と母猫1頭が写った頃は猫生で大切なことを母猫から子猫へ伝えている時期だったのでしょうか。(参考↓)

猫が親離れするのは、生後3か月頃から練習が始まり、生後6か月までの間に完全に親離れする場合が多いそうです。

引用:猫が親離れする時期とその注意点について|ねこちゃんホンポ

親離れしても数百メートル離れるくらいの場所にいることもあるそう。(↓参考)

子猫は成長して自分で獲物を探す時期が来れば、母猫の縄張りを出ていき、一匹で行動をするようになります。
しかし、だからと言って極端に移動しているわけではなく、距離にしてもそこからせいぜい数百メートル離れた距離の場所に移動しているだけが多いです。

引用:猫の縄張りの範囲や移動距離について解説!猫はどこまで移動する?|mofmo

さらに4カ月後に子猫の1頭と同じ個体と思われる猫が撮影されているので、この子猫も親離れしたあとに近くの山に縄張りをもうけ暮らしているのかもしれませんね。

となれば、山で猫は過酷であっても現に暮らせているので、森林内での繁殖・山へ入った猫がそこで暮らし始め増えることが懸念されているわけですね。

山で繁殖しているならどうして既に爆発的に増えていないの?

ここである疑問が浮かぶかと思います。

「山で繁殖しているならどうして既に爆発的に増えていないの?」

ということです。

猫は生後4か月から12カ月で繁殖可能で、一度に4~8頭産み、更には年に2~4回出産すると上で書いてありましたが、この通りいけば猫は山で繁殖しまくってもうすでにヤバイ状態になっていても不思議じゃないんですよね。

しかしノネコ管理計画を見る限り、「やばいことになる前に対策しよう!」という段階ですから、爆発的に増えているわけではないことがわかります。

(やばくないってわけじゃないです)

しかしノネコとはいえ、猫ですから繁殖力は同じ……と考えると、子猫は山で食べられちゃっていたり、奄美の険しい山で命を落としている可能性が高いんですよね。

この時点で猫好きとしては山から猫出したろってなりませんか?何故か中止を訴えている愛護団体さんもいますが……(?_?)ここ1年くらいの私の疑問ですよ。

奄美のノネコは幸せなの?
奄美のノネコ 山での受難

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2-3.集落等からの供給

奄美大島にはもともと肉食性哺乳類は生息しておらず、ネコは人為的に持ち込まれたものである。集落や集落周辺の畑には、これまでの放し飼いの習慣からネコが多数生息している。これは、猛毒を持つハブが餌となるネズミを求めて家屋や畑など人の生活圏にも出没することから、ネズミ対策やハブ対策として、飼い猫が放し飼いにされてきたことによるものである。このような背景から、島民の間で飼い猫は外で飼うものという意識が今も強い。更に、こうした飼い猫や集落付近にいるが飼い主のいない所謂ノラネコは多くがこれまで不妊去勢されていないことや、餌の質が向上したことに伴って寿命がのび、より繁殖しやすくなったことなども影響して、集落等でノラネコが増加してきた*1。奄美大島では、その地形の特徴から、内湾と山に挟まれた狭い平地に集落が形成されており、集落から山との距離が非常に近いため、集落にいる放し飼いの猫やノラネコは、簡単に森林内へと入っていくことが可能であり、実際にネコが林道等を利用していることが確認されている。そうしたことか
ら、集落にいる放し飼いの猫やノラネコが森林内に入り、野生動物を襲うことや、その一部が野生化してノネコ個体数が増加することが懸念される。

*1:近年集中的にTNRが実施されている集落の中にはノラネコ個体数が横ばいとなった例も確認されている。なお、TNRとは、ノラネコを捕獲(Trap)し、不妊・去勢措置(Neuter)を行い、捕獲した元の場所へ返す(Return)取組。

ここには集落の猫は山に行きやすいよということが書かれていますね!

あと奄美大島における猫の在り方なども書かれています。

奄美に居る猫は外来種

奄美大島にはもともと肉食性哺乳類は生息しておらず、ネコは人為的に持ち込まれたものである。

「奄美に居るノネコは在来種なのではないか?」

という話がたまにありますが、この疑問の答えも管理計画には載っています。

外来種は人が移動させたものを指しますが、ノネコ管理計画にははっきりと「ネコは人為的に持ち込まれたものである」と書かれているため、奄美に居る全猫外来種です!

(こう書くと全国の猫は外来種ですと言われそうですが、ここは奄美に居るノネコは在来種なのではないかの答えになりますので、ご容赦を!)

奄美で猫の放し飼いが多い理由はハブ

集落や集落周辺の畑には、これまでの放し飼いの習慣からネコが多数生息している。これは、猛毒を持つハブが餌となるネズミを求めて家屋や畑など人の生活圏にも出没することから、ネズミ対策やハブ対策として、飼い猫が放し飼いにされてきたことによるものである。このような背景から、島民の間で飼い猫は外で飼うものという意識が今も強い。

奄美には猛毒ハブがいるのですが、ハブは奄美の生態系のトップでありながら人里にいるネズミ(クマネズミやドブネズミ)を求めて家や畑などに出てきちゃうんですよね。

だからネズミ対策・ハブ対策として飼い猫が放し飼いされていた歴史が奄美にはあります

益獣としての歴史ですね。

長年このように猫を益獣として扱ってきた歴史があるため、奄美に住む人の中には未だに猫は外で飼うものと考える人もいる現状がここには書かれています。

餌の質向上で繁殖力が上がった可能性

更に、こうした飼い猫や集落付近にいるが飼い主のいない所謂ノラネコは多くがこれまで不妊去勢されていないことや、餌の質が向上したことに伴って寿命がのび、より繁殖しやすくなったことなども影響して、集落等でノラネコが増加してきた*1。

*1:近年集中的にTNRが実施されている集落の中にはノラネコ個体数が横ばいとなった例も確認されている。なお、TNRとは、ノラネコを捕獲(Trap)し、不妊・去勢措置(Neuter)を行い、捕獲した元の場所へ返す(Return)取組。

ここには外で飼われている猫や野良猫の餌の質が上がり、寿命が延びて繁殖力も上がったから野良猫も増加してきたとあります。

奄美の外に居る猫たちは、以前から外に居て避妊去勢もされず、ハブやネズミ対策に使われていた歴史があるわけですが、その時も繁殖していたはずなんですよ。

しかし昔はそこまで問題にならなかったのは、ひとえに外に居る猫は増え過ぎる前に死んでしまっていたからだと考えられます。

短いサイクルで生まれて死んでの繰り返しだった猫が、餌の質向上で繁殖力が上がったから最近増えてきた、という話なんですよね。

「奄美でのんびり人に寄り添って生きてきた猫を捕獲して;;」というような文言を見たことがあるんですけれども、人のために利用されて短い猫生で終わる猫って、のんびり暮らしているって言えるんですかね?なぞ!

集落ではTNRが実施されています

計画書にあるように、奄美大島では5市町村でTNRが実施されているんですよ!

「ノネコの捕獲は街中でしているに違いない!」

というような話もツイッターで見かけたことがありますけれども(笑)もし捕獲器を見た人がいたとしてもそれはTNRの捕獲器ですね。

ノネコじゃないですね。

参考までに、奄美市のTNR実績を載せておきます。

奄美新聞にも5市町村TNR事業19年度実績が載っていたので紹介しますね↓

奄美大島ではノネコ(野生化した猫)が、森の中などで固有種や希少種を捕食する問題があり、島内5市町村はノネコの発生源対策として、野良猫に不妊手術を行うTNR事業を実施している。2019年度(12月末現在)の実績は811匹で、これまでの累計は4100匹。

引用:累計4100匹を処|奄美新聞社

このように奄美ではTNRが実施されていますから、集落や街中で猫が捕獲されていたとしてもそれはノネコとして捕獲しているわけではないので安心してくださいね。

注意:奄美ではTNR事業はありますが、地域猫はしていないです!TNR=地域猫ではありません!

猫が山に入りやすい奄美の特殊な地形

奄美大島では、その地形の特徴から、内湾と山に挟まれた狭い平地に集落が形成されており、集落から山との距離が非常に近いため、集落にいる放し飼いの猫やノラネコは、簡単に森林内へと入っていくことが可能であり、実際にネコが林道等を利用していることが確認されている。そうしたことから、集落にいる放し飼いの猫やノラネコが森林内に入り、野生動物を襲うことや、その一部が野生化してノネコ個体数が増加することが懸念される。

ここには奄美は山と集落が近いから、放し飼いの猫やノラネコが山に入れるし、すでに林道を利用していることも確認されているよとあります。

だからこそ放し飼いの猫や野良猫が山に入って野生動物を襲い、一部がノネコ化しノネコが増加するのでは?という心配があるということが書かれていますね。

飼い猫が野生化する可能性はある?

奄美の猫は元々、持ち込まれた猫でありペット、益獣として飼われてきたと考えられますが、今問題になっているノネコも元をたどれば飼い猫です。

ですから、飼い猫がノネコになる可能性もあると言えますね。

あと「沖縄島北部やんばる地域の林道と集落におけるネコ(Felis catus)の食性および在来種への影響」を見てみると、ノネコの供給源として飼い猫の遺棄とありましたので、やはり飼い猫であってもノネコになる可能性は十分です。

というか猫が山で迷子になれば自活するほかないんですよね。

「ノネコになってほしくないから食べないでね」

と言ってもそりゃ無理な相談ですから、飼い猫を野生化させないためにも飼い猫を大切にする飼い方は何かを考え実践していくことが重要です。

飼い猫がノネコとして捕まったらどうなるの?

飼い猫がノネコになる可能性となれば、当然この疑問も浮かぶかと思います。

これは後々説明するものなのですが、ここでも紹介しておきますね。

実は奄美大島、飼い猫条例なるものがあります。(詳しくは奄美市の「飼い猫の登録」ページにあります)

猫はできるだけ家で飼って、マイクロチップも入れて、迷子札もつけようね、というやつです。

猫を飼う時は登録も必要ですから、飼い猫がノネコとして捕まってもマイクロチップや登録、迷子札なので飼い猫かどうかがわかるので、万が一山でノネコとして捕獲されても飼い主の元へ帰れる仕組みがあるんですよ!

ですから、たまに聞く「この子は慣れ過ぎているから飼い猫だわ!」というのはないですね。

結構この事実ってあんまり知られてないのかな?わかんないけど、ノネコ管理計画って結構うまくできてるんですよ!

2-4.ノネコによる希少種、在来生態系への影響

奄美大島は、本来は肉食性哺乳類がいない島であり、ハブを頂点とした生態系の中で様々な生物がはぐくまれてきた。アマミノクロウサギ、ケナガネズミ、アマミトゲネズミ、アマミハナサキガエル、アマミイシカワガエル、オットンガエル、アマミヤマシギ、オオトラツグミ、ルリカケスなどの希少種が生息しており、奄美大島にだけ生息する固有種も多い。1979 年にハブと外来種のクマネズミ対策としてマングースが島外から持ち込まれ、島内の生態系に大打撃を与えた。近年、マングース防除事業によって、マングースは減少し、希少種が回復傾向である一方で、ノネコが希少種を含む在来生態系にとって新たな脅威となっている。

2008 年に奄美大島の森林内でアマミノクロウサギをくわえたノネコが撮影されて以来、オーストンオオアカゲラ、アマミトゲネズミ、アマミヤマシギ(以上いずれも固有種)、ケナガネズミ、カエル類をくわえているノネコが撮影・目撃されている。2017 年 3 月には、ノネコがアマミノクロウサギの幼獣を捕殺する様子がセンサーカメラに記録された(鈴木・大海 2017)。また、2000 年から 2017 年 12 月末までに奄美野生生物保護センターが収容した野生動物の死体の中にも、ネコに襲われて死亡したと思われるアマミノクロウサギやアマミトゲネズミ、ケナガネズミの死体が確認されている。

奄美大島の森林内で採取したノネコの糞を分析した結果、糞(102個)のうちの97個(95.1%)から哺乳類の毛や骨が検出されている。中でも在来の希少哺乳類の割合が高く、主要な餌資源とされていることが判った(種別の出現頻度*2はケナガネズミ(43.1%)、アマミトゲネズミ(38.2%)、アマミノクロウサギ(15.7%)、在来種以外には、外来種クマネズミ(39.2%))。他にも、ルリカケスやリュウキュウアオヘビ、アマミマダラカマドウマ、ジネズミ類など、合計 12 種類の在来種が糞から出現した。ノネコ1頭が1日に摂取している餌の量の平均は、378.4g と見積もられ、この量は、ケナガネズミとアマミノクロウサギでは1頭ずつ、アマミトゲネズミだと3頭は必要になる(塩野﨑 2016)。森林内に生息するノネコの数は約600~1200 頭(推定生息数)と推定されていることから、希少種に及ぼすノネコの捕殺影響は甚大なものとなる可能性が高い。

さらに、世界中の島嶼域でノネコが在来種の絶滅に関与していることが、様々な研究によって明らかになっている(Medina et al. 2011, Nogales et al. 2013)。特に固有種の多い島嶼では、生態系からのノネコの排除が生物多様性保全上きわめて重要な課題であることが、繰り返し指摘されている。

このように、希少種をはじめとする在来種を捕殺していることが既に把握されており、早急にノネコを生態系から排除する対策を講じなければ、在来生態系に大きな影響を及ぼすものと考えられる。
*2:各餌動物が出現した糞の個数/分析した糞の総数(102 個)×100(%)

2-4.で突然長文になったのでびっくりしましたね。

私も今コピペしてびっくりしました。

分けてみていきましょう。

奄美大島の生物多様性と脅威

奄美大島は、本来は肉食性哺乳類がいない島であり、ハブを頂点とした生態系の中で様々な生物がはぐくまれてきた。アマミノクロウサギ、ケナガネズミ、アマミトゲネズミ、アマミハナサキガエル、アマミイシカワガエル、オットンガエル、アマミヤマシギ、オオトラツグミ、ルリカケスなどの希少種が生息しており、奄美大島にだけ生息する固有種も多い。1979 年にハブと外来種のクマネズミ対策としてマングースが島外から持ち込まれ、島内の生態系に大打撃を与えた。近年、マングース防除事業によって、マングースは減少し、希少種が回復傾向である一方で、ノネコが希少種を含む在来生態系にとって新たな脅威となっている。

奄美大島にはたくさんの希少種や固有種がいて、マングースが持ち込まれた時に生態系に大打撃があったけれど近年、マングース防除がうまくいって減少してきたよ!でもノネコが希少種を含む在来生態系にとって新たな脅威になってきているよと書いてありますね。

奄美の希少種については「ノネコ管理計画を読み解こう①「表紙」「1.はじめに」」の「奄美にいる生き物」でも紹介したので参考にしてください。

ここで注目したいのは「希少種を含む在来生態系にとって新たな脅威」という一文です。

希少種だけではなく、「在来生態系にとって新たな脅威」ってところがポイントなんですよね。

希少種だけじゃなくて在来生態系を守るという事

たびたび「そんなに希少種が大切なら保護しろ!」「保護施設を作れ!」などという話が飛び交いますが、ノネコ管理計画が守りたいのは生態系なんですよね。

生態系というのは希少種だけじゃ成り立たないんです。

生態系を説明しろと言われるととても悩んでしまうのですが、生態系って長年育てたピース数が多すぎるパズルみたいなもんなんですよね。

しかもそのパズルは何故かジェンガになってて、ちょっとしたことでグラつくんです。

とか言っても、「なんじゃそれー!」ですよね!!!!!

なので参考になるサイト紹介しておきます。

さすが大手HITACHIだ!!!めちゃくちゃわかりやすいのではないでしょうか?!

このサイトにある

「お互いに影響を与え合いながら、自然界全体のバランスを保っているので、つながりのある生きものがいなくなると、生態系全体に大きな影響が出てきます。」

この部分ですね。

この「つながりのある生きものがいなくなると」の生きものは希少種限定じゃないんですよ。

特に希少種を指定して盗掘禁止などの対策がありますが、これはここにしかいない・ここでいなくなると絶滅してしまうからこそ指定しているだけであって、希少種じゃないからなくなっても別にOKとかはないんですね。

それにお互いに影響を与えあっているのが生態系なので、生態系に組み込まれたありふれた種でも失うと希少種にも影響が出てしまいますから、なし崩しに希少種も失うという事態に陥りかねません。

だからね!希少種保護するだけじゃ意味ないんです!

在来生態系を守る、保全する、だからこそこの計画があるんですよ~!!!!

ノネコによる在来種捕食の目撃情報

2008 年に奄美大島の森林内でアマミノクロウサギをくわえたノネコが撮影されて以来、オーストンオオアカゲラ、アマミトゲネズミ、アマミヤマシギ(以上いずれも固有種)、ケナガネズミ、カエル類をくわえているノネコが撮影・目撃されている。2017 年 3 月には、ノネコがアマミノクロウサギの幼獣を捕殺する様子がセンサーカメラに記録された(鈴木・大海 2017)。また、2000 年から 2017 年 12 月末までに奄美野生生物保護センターが収容した野生動物の死体の中にも、ネコに襲われて死亡したと思われるアマミノクロウサギやアマミトゲネズミ、ケナガネズミの死体が確認されている。

2008年からノネコが撮影されて、様々な希少種や固有種を加えたノネコが撮影・目撃されていて、さらに2017年3月にアマミノクロウサギの幼獣が捕殺された様子が記録されている、という話ですね。

更に2000年~2017年まで奄美野生生物保護センターが収容している野生動物の死体の中には猫に襲われたと思われるアマミノクロウサギ、アマミトゲネズミ、ケナガネズミが確認されているとも。

「捕殺は本当?」「捏造じゃないの?」

ノネコが捕殺しているという新聞記事にはたびたび、ノネコがクロウサギをくわえた写真が使われていますので、同じものが使われていることで「本当のことなのか?」「捏造では?」という声も中にはあります。

確かに毎回同じ写真使ってたら「またこれか」となるのも仕方ないですし「本当はそこまで食べられてないんじゃ」となるのも仕方がないのですが、しかし実際に食べられているんですよね。

どうしてそのようなことが言えるのかというと、実際にノネコの糞から希少種のカケラが出ているからです。

食べてないものがうんこになって出てくるわけないですからね!

ノネコの糞から出てきた哺乳類の毛や骨

奄美大島の森林内で採取したノネコの糞を分析した結果、糞(102個)のうちの97個(95.1%)から哺乳類の毛や骨が検出されている。中でも在来の希少哺乳類の割合が高く、主要な餌資源とされていることが判った(種別の出現頻度*2はケナガネズミ(43.1%)、アマミトゲネズミ(38.2%)、アマミノクロウサギ(15.7%)、在来種以外には、外来種クマネズミ(39.2%))。他にも、ルリカケスやリュウキュウアオヘビ、アマミマダラカマドウマ、ジネズミ類など、合計 12 種類の在来種が糞から出現した。

*2:各餌動物が出現した糞の個数/分析した糞の総数(102 個)×100(%)

ノネコ管理計画にはノネコの糞からどのようなものが出たのかも分析された結果が載っています。

糞を102個拾ったうちの97個に哺乳類の毛や骨が出ているんですね。

文じゃわかりづらいので、ここは表にしてみましょうか。

糞に含まれていた生き物の名前 割合
【在来種】ケナガネズミ 43.1%
【在来種】アマミトゲネズミ 38.2%
【在来種】アマミノクロウサギ 15.7%
【外来種】クマネズミ 39.2%

この他にルリカケスやリュウキュウアオヘビ、アマミマダラカマドウマ、ジネズミ類など、合計 12 種類の在来種のカケラが糞から出ていると計画書には書かれています。

この糞はどうやって調べられたのかは「奄美大島における外来種としてのイエネコが希少在来哺乳類に及ぼす影響と希少種保全を目的とした対策についての研究( Dissertation_全文 )」に詳しく書かれているので読むとわかりやすいですよ。

糞については、2.2.1の「糞の採取」あたりから見ると良いかな。

この際なので引用しつつどのように調べたか見ていきましょうか!

ノネコの糞をどのように調べ、捕食率などを特定したか

ここも文にするより表にした方がわかりやすいので、表にしてまとめてみますね。

奄美大島における外来種としてのイエネコが希少在来哺乳類に及ぼす影響と希少種保全を目的とした対策についての研究( Dissertation_全文 )」を見てまとめています。

ノネコの糞調査について
期間 2009年8月から2011年12月にかけてほぼ毎月採取
場所 ノネコによる捕食被害が懸念される希少在来哺乳類の生息地とその周辺
どのように 徒歩でいける山道に沿って歩きながら探索・採取
誰が 環境省奄美痩せ生物保護センター職員や奄美マングースバスターズのメンバー
採取方法 通常2~5の糞を一か所に排泄しているので、それを1糞塊として採取し位置情報をGPS機器で記録、採取日と採取地を明記した袋に個別に収納、分析まで冷凍庫保管
人里の猫との分けかた 放し飼い猫の糞が混在しないよう、人の居住地区から2km以上離れた場所で採取した糞のみ利用(※1)
識別 ノイヌやフイリマングースの糞とノネコの糞は似ているので、持ち帰ったあとに分析時に判別(大きさや形、状態、臭いなどで識別できるが、この調査では糞の幅(1-2.2cm)を判断の決め手にしています)
調べ方 糞を1mmメッシュのふるいにおいて流水をかけて洗浄、未消化物を70℃で24時間以上乾燥させて体毛や骨、歯、羽毛などに分類
同定方法 標本資料と比較して種の同定

※1 オーストラリアと英国で行われた飼い猫行動範囲の研究で、飼い猫が家から移動する最長距離が300-656mとされていたため2km以上離れたとおころなら飼い猫の糞が入らない距離として十分だろうと判断したとのことです!

調べ方が細かい!さすがだー!

ここからどのように在来種が糞からどれくらい出現する頻度を現した割合を導き出したのかというと↓

  • 同一糞から同種の同一部位が複数見つかった場合は複数個体が捕食されたと判断
  • 特定の餌品目が出現した糞の数を総糞数で割って×100をしたものを出現頻度とする

ようは全部のうんこ洗って調べたらこの割合で生き物でてきました!ってのが「ケナガネズミ(43.1%)、アマミトゲネズミ(38.2%)、アマミノクロウサギ(15.7%)、在来種以外には、外来種クマネズミ(39.2%)」にあたるわけですね。

ノイヌやマングース、ノネコの糞はパッと見似ているので大きさや形、状態、臭いなどで識別し、判断の決め手は糞の幅(1-2.2cm)というところも中々丁寧な調査です。

ノネコが1日に食べている量

ノネコ1頭が1日に摂取している餌の量の平均は、378.4g と見積もられ、この量は、ケナガネズミとアマミノクロウサギでは1頭ずつ、アマミトゲネズミだと3頭は必要になる(塩野﨑 2016)。森林内に生息するノネコの数は約600~1200 頭(推定生息数)と推定されていることから、希少種に及ぼすノネコの捕殺影響は甚大なものとなる可能性が高い。

ノネコが1日に食べている量の平均は378.4g!この時ケナガネズミやアマミノクロウサギなら1頭ずつで、アマミトゲネズミであれば3頭必要になるとありますね。

ですから、ノネコの推定生息数約600-1200頭を考えると、影響はとても大きいんじゃないか、ということです。

アマミノクロウサギが1日1頭ならアマミノクロウサギは絶滅しているのでは?

「アマミノクロウサギが1日1頭ならアマミノクロウサギは絶滅しているのでは?」

という話がずっとあるんですけど、これはあくまでもノネコ1頭が1日に摂取している餌の量の平均が378.4gだから、アマミノクロウサギ(成獣平均2000-2800g)を食べるとしたら1日1頭しか食べないよ、って話でしかないんですよ。

だからケナガネズミ(約500g)を1日に食べるのでも1頭くらいだよと書いていますし、アマミトゲネズミ(約85g)なら3頭くらいだよと書かれているだけのことで、推定600-1200頭のノネコが皆アマミノクロウサギを毎日食べていますよとは書かれていないんですよね。

また、「奄美大島における外来種としてのイエネコが希少在来哺乳類に及ぼす影響と希少種保全を目的とした対策についての研究( Dissertation_全文 )」に

ノネコはウサギのような大きな獲物を捕獲した場合、一部を摂取したのち残りはその後のために残しておくことが
ある(Fitzgerald and Karl 1979)。

引用:奄美大島における外来種としてのイエネコが希少在来哺乳類に及ぼす影響と希少種保全を目的とした対策についての研究( Dissertation_全文 )

とありますので、もしアマミノクロウサギを好むノネコがいたとしても毎日狩るわけではないですし、いったいなぜ「アマミノクロウサギが1日1頭ならアマミノクロウサギは絶滅しているのでは?」という疑問がわいたのか……謎が深まります!

ノネコは世界でも問題になっている

さらに、世界中の島嶼域でノネコが在来種の絶滅に関与していることが、様々な研究によって明らかになっている(Medina et al. 2011, Nogales et al. 2013)。特に固有種の多い島嶼では、生態系からのノネコの排除が生物多様性保全上きわめて重要な課題であることが、繰り返し指摘されている。

世界中の島嶼(とうしょ)域でノネコが在来種絶滅に関係していることが研究でわかってきているよ、と書かれていますね。

そのため固有種の多い島嶼では特に生物多様性保全のためにもノネコ対策してくださいよと言われていると。

島嶼(とうしょ)とは?

島や島々のことをさす言葉です!島嶼っていうけど、まあ島のことを角数多い漢字で言ってるみたいな認識で良いと思う。(個人の見解です)
世界中の島嶼でノネコが在来種絶滅に関係って本当?

計画書や論文って、大体何を参考にしたか明記されているのでとても親切ですよね!

世界中の島嶼でノネコが在来種絶滅に関係しているかどうかは、↓

世界中の島嶼域でノネコが在来種の絶滅に関与していることが、様々な研究によって明らかになっている(Medina et al. 2011, Nogales et al. 2013)

ピンク色の部分に参考にした資料は何か明記されていますね。

実際に検索してみたところ「野良猫と生物多様性の保全:島の管理の緊急の優先順位付け」(←Googlechromeによって自動翻訳された時の題名)という記事が出てきました。

この記事には

地球の生物多様性の大部分は島で発生し、島には人間が多数の侵入種をもたらし、人口の減少や絶滅さえも引き起こしています。飼い猫は島に導入された最も有害な種の1つであり、少なくとも33の島の固有の脊椎動物の主な絶滅要因です。

引用:野良猫と生物多様性の保全:島の管理の緊急の優先順位付け

とあります。

自動翻訳されたものなのでちょいちょいわかりづらいのですが、要は生物多様性は島こそ豊富!けど人が侵入種(外来種)をいれちゃって生物多様性を損なっちゃっているよってことですね。

少なくとも33の島の固有脊椎動物の主な絶滅要因ともあるため、在来種絶滅に関わっているというのは本当でしょう。

飼い猫は生物多様性を守るうえでは害になるともはっきりと書かれていますね。

この記事にはこうも書いてありました↓

野良猫は通常、島の栄養ネットワークのスーパープレデターです(Fitzgerald 1988、Courchamp et al。1999)。このジェネラリストで日和見的な捕食者は、鳥、哺乳類、爬虫類、無脊椎動物など、さまざまな在来の獲物に強く直接的な影響を及ぼします(レビューについては、Bonnaud et al。2011年およびその中の参考文献)。島に生息する哺乳類の肉食動物は、海上での分散能力が低いため(コウモリを除く)、通常はまれです。島の脊椎動物は哺乳類の肉食動物と共存するように適応されていないことが多いため(Stone et al。1994)、島に導入された哺乳類は在来の個体群に深刻な影響を与える可能性があります。

引用:野良猫と生物多様性の保全:島の管理の緊急の優先順位付け

これまた自動翻訳でわかりづらいのですけども、猫は色々なものを食べるので限定的ではなく色々な種に影響していて、更に島の動物は肉食動物と共存するようにできていないことが多いので、在来種の個体群に深刻な影響を与える可能性があるよと書いてありますね。

確かに奄美の生きものもまったり系が多いので、なるほどと思う部分です。

捕食する生き物が入る前はまったりしていても全然平気だった環境に長い間いたので、猫が入ってきて対応できるはずがないんですよね。

実際に奄美だけではなく、他の島嶼でも対策がされている旨も書かれていました↓

野良猫による島の生物多様性への悪影響は軽減され、時には解消されます。野良猫は世界中の83の島から首尾よく根絶されており(Campbell et al。2011)、差し迫った絶滅から多くの種を救っています。根絶には、対象種の完全な除去をもたらす独自の行動が含まれます。コストは一般に高くなりますが(Oppel et al。2010)、再導入が防止されれば、その利益は永続的に蓄積されます。野生の猫はすべての海の島から根絶され、オーストラレーシアとメキシコの太平洋岸が最も活発な地域です。マリオン島(面積は290平方キロメートル[km 2])は野生の猫が根絶された最大の島であり、西オーストラリア州のディルクハートグ(620 km 2)などのはるかに大きな島での根絶が計画されています(Algar et al。2011)。野良猫の根絶は、これまでの試みの22%を占める19のキャンペーンで失敗しました。島のサイズは野良猫根絶キャンペーンの結果に影響を与えますが、資金や社会問題などの他の要因もその実施を妨げているようです(Oppel et al。2010、Campbell et al。2011)。

引用:野良猫と生物多様性の保全:島の管理の緊急の優先順位付け

長いな!

どのような対策か内容までは書かれていないのですが、この記事が公開された「 2013年10月1日」の時点で世界中の83の島から根絶されている事実があるということですね。

ただ野良猫の根絶は試みの22%(19の計画)で失敗もしているようです。

(翻訳の関係で野良猫になっているだけでノネコのことでしょうか?)

計画がこれだけあり、実際に猫が絶滅要因になっている生き物もいますから、猫が在来種および生態系、生物多様性へ影響があることを問題視されている事実は受け止めておかなければならない部分です。

(※猫が悪者だ!ということではなくて、猫は外に居ると生態系に影響を及ぼす可能性が高いハンターなんだよという認識を持っていただければと思います!ハンターだからこそ外で他の生きものを滅ぼし「問題がある!」なんて言われないためにも家で飼おうねってことですね。)

ちなみに日本の奄美大島以外の島嶼でもノネコ対策されています

実は日本の島嶼でも、ノネコ対策されています。

どのような対策があるのか、リンクを貼っておくので参考にしてみてくださいね。

リンクはnonaさんのツイートを参考にしました!いつもためになる情報流してくれます。ありがとうございます!

ノネコの対策は急務

このように、希少種をはじめとする在来種を捕殺していることが既に把握されており、早急にノネコを生態系から排除する対策を講じなければ、在来生態系に大きな影響を及ぼすものと考えられる。

このように、とは今記事の「2.現状と課題」の部分で記述のあった、以下のポイントのことですね。

  • 猫派優秀なハンター
  • 繁殖力も高い
  • 奄美のノネコは推定600~1200頭
  • 山で繁殖している可能性がある
  • 餌の質向上で野良猫の繁殖力も上がった可能性があるので山へ流入の可能性がある(奄美は山と集落が近い)
  • 実際にノネコによる在来種捕食の目撃情報がある
  • 糞からも在来種の骨や羽や歯などが出てきた
  • 世界でも島嶼の在来種絶滅に関与しており対策もたてられている

猫が希少種を含む在来種を捕殺していることは事実ですし、だからこそノネコを生態系から排除しないと大きな影響が出てしまう可能性があるということです。

実際に絶滅してしまえば、そこから対策を立てても絶滅したものは戻ってきませんし、生態系は人が把握できないほど入り組んでいるものなので補助しようにも手を出しづらく、人が補助するにしてもとてつもない額がかかってしまいますから生態系は壊さないに限るんですよね。

とはいえ、ノネコを排除と書かれていますが、ノネコ管理計画はノネコを捕獲して譲渡が前提の計画なので(これはまた別の記事で説明するかと思います)、その点は安心してくださいね。

まとめ

えらい長くなってしまったんですけど、これは全部繋げておいた方がわかりやすいなと思ったのであえて長いままにします!

今から文字の装飾や画像挿入するなどして目に優しくする努力するから許して!!!

これだけ書いたのにまだ3ページの半分なんですよね。

10ページあるんだが。

ではまた(^▽^)/

 

-奄美大島における生態系保全のための ノネコ管理計画

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